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織物では夾纈(きょうけつ)と呼ばれ、奈良時代からの染め方で、これを和紙に応用したものです。
製法は、和紙を何回も望みの形に、大きくあるいは小さく折りたたみ、板の間にはさんで、ひもでくくり、
板からはみ出した部分だけを染液に浸して染めます。
たたみ方によって様々な模様が現れ、またぼかし模様も染め出すことができます。
板をひもで締めつけた圧力が防染作用をするので、染料は不規則に和紙に滲み、ぼかしの効果が現れます。
■No.1見本帳分
板締染和紙 機械漉きあと染純楮紙
広幅染 菊判(939×636mm) 長辺耳付き
原紙 5.5匁(20.6g)/枚
No.1〜41
この紙の特徴は機械漉きであるのに手漉きと同様な感触でちぎれることです。
それは、原料が純楮で、周到な処理をした上に独特な作動をする機械(前後と左右にゆれる)で
漉かれるため、紙料の繊維が縦・横に複雑にからみあうからです。
手漉きで簀桁を前後左右にゆさぶるのに似ています。
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